哲学を遣って居ます。私に御用の方はお気軽にコメントの記入に由ってご連絡下さい。トラックバックも歓迎致します。


by fishybusiness
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2005年 05月 ( 1 )   > この月の画像一覧

時間について

私達は普段時間の中に生きている。
時間は止まることなく、一定の速さで流れるものとされている。

工場では限られた時間にどれだけの製品を生産することができるかに腐心する。
労働者は、決められた時間を働きそれに応じた給与を受け取る。
消費者はサービスを買い、時間に比例してその料金を支払う。
時間は人を成長させ、老いさせ、やがて死に至らしめる。

しかし、私が生まれてから間断なく流れ続け、常に意識される時間というものを私は見たことがない。
時間とは何だろうか。

我々は時間を知ろうとするときに時計を見る。
生活の中には多くの時計がある。
パソコンの中、壁、棚の上、携帯電話、カメラの中、キッチンタイマー。
しかし一体何を計っているのだろうか。

現在最も正確な時計はセシウム原子時計であるとされる。
「秒は、セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の91億9263万1770倍の継続時間である」と定義されている。

今こうしてパソコンに向かっているときもセシウム原子は私達の時を作り出している。

しかしどうしても、セシウム原子などという目に見えない、触れられないものに時を定義されるのは素直に納得することができない。
原子が放射線を出そうと吸収しようと、そのことが植物を生長させ、動物を産み落とす訳ではない。
時間とは人が約束をするためのものではなく、命を司るものであるはずなのに。

両親から生まれ、成長してきた今日までを数字に置き換えることには意味を見出せない。
「人生は後ろ向きに理解されるが、前向きに進んでいく」
キルケゴールの言葉に時間を触覚的に理解するヒントがあるように思える。
[PR]
by fishybusiness | 2005-05-15 03:10 | 哲学