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友の死に想う

年少の友人が死んだ。
未だ二十三歳だった。
複雑な事情があって、私が彼の死を知ったのは命日から二週間が経とうかとして居る時だった。
既に葬式も終わって居り、お骨も彼の田舎に在り、私が得たのは彼の死と云う情報に過ぎなかった。

彼とは月に一度しか会わなかった。
同じ団体に属して居ながら、偶にしか会わない奴だった。
彼の不在は日常だった。
彼が同じ空間に存在し、交歓する事はどちからと言えば非日常だった。
だから、彼が死んでからの彼の不在も、しばらくは日常の延長に過ぎなかった。
しかし日常的な彼の不在と決定的に違うのは、彼の不在が永遠である事だ。

私は彼と再び見える事が絶対に無い。
彼は亡くなって仕舞い、無くなって仕舞った。
彼は私にとって他者ではなくなり、記憶の中にのみ存在する事になった。
しかし彼から受けた少なくない影響は、私が生きている限り失われないだろう。
死んだ彼と共に、私は死ぬまで生き続ける。

友の死から一月を経て、やっと言葉を取り戻した。
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by fishybusiness | 2007-05-04 14:40 | 雑文